【星の王子さま】
著者:サン=テグジュペリ 出版社:新潮文庫
<この本を読んだきっかけ>
私がこの本を読んだ理由は、尊敬している先輩から頂いた本だからです。
「仕事で疲れた時に読んでみて」と言われ、非常に気になり読み始めたのがきっかけです。
人間の絆や愛の意味を問うための哲学的なお話で素敵でした。
1.「星の王子さま」の基本情報
・1943年アメリカで出版
・累計販売数8000万部以上
・世界的な大ヒットベストセラー作品
・200の国と地域の言葉に翻訳されている
2.作者について
フランスの作家、操縦士。
名門貴族の子弟として、フランスのリヨンに生まれる。
海軍兵学校の受験に失敗後、兵役で航空隊に入隊。
除隊後に航空会社のパイロットとなり、多くの冒険を経験。
その後、様々な形で飛びながら、「星の王子さま」「南方郵便機」など数々の作品を発表。
第2次大戦に志願兵として従軍中、コルシカ島から偵察機で出撃したまま行方不明となった。
3.作者が込めたメッセージと要約
① 子供の心を忘れずに
・僕が6歳だった頃、一生懸命に想像力を働かせて書いた2枚の絵が大人たちから酷評された。
それ以来、僕は画家になることを諦め、操縦士になった。
ある時、飛行機が故障して不時着した砂漠で、小さな惑星から来た「星の王子さま」と出会う。
この出会いはパイロットの子供心を呼びおこし、閉ざした心を開かせるきっかけになる。
② 本当の絆の作り方
・王子は自分の星で美しい薔薇を育てていた。
薔薇は彼の星を良い匂いで満たしてくれていたが、色々とわがままを言うので、王子は星を出てしまう。
王子はこのことを「薔薇の本心を、言葉だけではなくて、行動で理解すべきだった」と後悔していた。
・王子は地球に到着するとキツネと出会う。
キツネからは「絆を作るには時間がかかる」ことや「大切なものは目に見えない」ことを教わり、改めて星に残してきた薔薇のことを想う。
③ 全ては心で変わる
・王子の体は星に帰るには重すぎたので、蛇に自分を噛ませて魂(=薔薇への想い)だけで帰っていった。
僕は今でも星を見上げると、王子のことを思い出して、笑みがこぼれる
<感想>
普段は、あまり読まないジャンルの本だったので新鮮な感覚でサクサク読み進めることができました。
登場人物の星の王子さまには、終始不思議な雰囲気のキャラクターでしたが、深く読み進めていくと、愛や絆の大切さを学ぶ良い本でした。
朗読もYouTubeであがっているので、聞いてみてください非常に癒されるお話でした。
ご拝読ありがとうございました。
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